2010年6月20日日曜日

いろいろ「ウツギ」その2

 
さてさて、前回の「ウツギその1」から少し間が空いてしまいました。
 
ウツギの名を持つ植物の第2弾です!
 
今回は「これもウツギって名前つくの?」
 
というものをご紹介します!
   
 
 
さておさらいとして、これがいま咲き乱れているウツギですね。
 
この木に似ているものに「ウツギ」という名前がついています。
 
じゃあ、下の花はどうでしょう。
  
  
 
 
これはオオツクバネウツギといいます。
 
これは4下旬~5月に咲く花で、札掛ではちょっとレアな植物です。
 
…って、どこが似ているのかって?あまり白くないぞと?
 
そうです、花は特に似ていません
 
今回紹介する「ウツギ」の種類は、
 
茎の内部が空洞なことや葉っぱの生え方など
 
木の形態が似ていることから「ウツギ」という名前がついているんです。
 
なので、花からはなかなか「ウツギ」をイメージできないですね。
 
 
 
これはニシキウツギといいます。
 
ちょっと前までは札掛でもたくさんく咲いていました。
 
色が白から赤へと変わっていくこの花は人気があるので、
 
「ウツギといったらこれでしょ!」
 
という人もいるかもしれませんね。
 
  
 
 
これはガクウツギです。もう花は終わりを迎えています。
 
…形がまったく違いますね(笑)
 
これでも上の2種よりはウツギに近いんですよ!
 
まぁ、どちらかというとアジサイの方が近い仲間ですけど…
 
   
 
  
終わった花の紹介ばかりになっているので、これから咲く花も。
 
これはノリウツギといいます。
 
札掛よりはヤビツ峠周辺でよく見られますね。
 
7月に入ってから見頃を迎えるので、もうしばらくお待ちを!
 
  
   
さて、最後に危険な「ウツギ」をご紹介。
 

  
左の写真は5月はじめに咲いた花で、上の赤いのが雌花で、下が雄花です。
 
これだけでもウツギとはまったく違う種類なのがわかると思います。
 
今の時期は右の写真のような実をつけています。
  
ちょっと食べたくなる人もいるかもしれませんが、
 
絶対に口に入れてはいけません!
 
これはドクウツギといって、名前の通り、があります。
 
ちょっとの量でも死に至ることがあるそうです。
 
実も葉も茎も、どこをとっても毒があるので、ご注意ください!
  
  
 
これまで2回に分けて数種類の「ウツギ」を紹介してきました。
  
初夏のこの時期、山を歩くと白い花が林道を彩っていますが、
 
よく見るといろいろな「ウツギ」もあることに気付きます。
 
「景色の一部」として花を見るだけでなく、
 
植物自体をじっくり観察してみるのもオススメですよ!
 
 
(はらしま)
 
 
札掛周辺の「ウツギ」の花期の目安
 ヒメウツギ(ユキノシタ科)
4月下旬~5月上旬
 ドクウツギ(ドクウツギ科)
4月下旬~5月上旬
 オオツクバネウツギ(スイカズラ科)
4月下旬~5月上旬
 ミツバウツギ(ミツバウツギ科)
5月中旬~5月下旬
 マルバウツギ(ユキノシタ科)
5月中旬~6月上旬
 ガクウツギ(ユキノシタ科)
5月中旬~6月上旬
 コゴメウツギ(バラ科)
5月中旬~6月上旬
 ニシキウツギ(スイカズラ科)
5月下旬~6月中旬
 バイカウツギ(ユキノシタ科)
5月下旬~6月中旬
 ウツギ(ユキノシタ科)
5月下月~6月下旬
 ノリウツギ(ユキノシタ科)
7月上旬~7月下旬
 フジウツギ(フジウツギ科)
 7月上旬~7月下旬?