札掛も6月に入り、ようやくウツギの花が咲き出しました。
旧暦の卯月(現在の5月中旬~6月中旬)に咲き出すこの花は
「卯の花」とも呼ばれ、万葉集にも名前が出てくるほど
昔から親しまれてきました花です。
この時期、札掛は白い花がたくさん咲くので、
林道沿いがまさに「卯の花色」に染まります。
さて、そんな「ウツギ」はこの花のことをいうのですが、
名前に「ウツギ」とつく植物は他にもたくさんあったりします。
そこで、分類とまではいきませんが、
札掛周辺で見られる「ウツギ」とつく植物を少しご紹介します!
丹沢のウツギはこの「ヒメウツギ」からはじまります。
札掛では4月下旬~5月上旬に咲き出し、今はもう花は終わっています。
ウツギと花がそっくりなので花では見分けがつきませんが、
札掛のウツギは6月ごろからようやく咲きだすので、
5月中旬までに見かける「ウツギ」の花は
このヒメウツギだと思って間違いありません。
※ 葉の裏に毛がなければ確実です。詳しく知りたい人は図鑑を見てみよう!
少し前まで一面に咲いていた「マルバウツギ」です。
名前の通り、葉っぱのつけね付近が丸いのが特徴ですが、
それより花の中央にあるオレンジのリングが印象的ですね。
ヒメウツギの次に咲き出す花なので、札掛ではもう花は終わりです。
ウツギと同時期ぐらいに咲き出す「バイカウツギ」です。
札掛では咲く場所が限られているのと、
花弁が4枚しかないことで区別がしやすいです。
いまもきれいに花を咲かせていますよ!
ちょっと前にも紹介した「ミツバウツギ」です。
これは正確にはウツギの仲間ではないのですが、
(ウツギはユキノシタ科で、これはミツバウツギ科)
ウツギと同じ時期に咲く白い花なので「ウツギ」という名がついてます。
また、葉っぱが3枚でセットなので「三葉」もつきました。
5月いっぱいは咲いているかわいい花です。
これは「コゴメウツギ」です。
これもウツギの仲間ではない(これはバラ科)のですが、
ウツギと同じ時期に咲く白い小さな花なので
「小米のようなウツギ」となったそうです。
個人的にはウツギよりも好きな花ですね。
まだ林道沿いで見ることができます。
まだまだ「ウツギ」とつく仲間はたくさんあるのですが、
長~~~~いブログになってしまうので、今回はここまで。
次回は「これがウツギ!?」というような仲間をご紹介します。
(はらしま)