2022年12月11日日曜日

秋の名残

 多くの木々が葉を落とし

山は冬の装いになってきました。


カシワバハグマの花

かろうじて花が残っています。



キッコウハグマの種

種の綿毛が開いて、

花が咲いているようです。



アズキナシの実

降り積もった落ち葉の上に

小さな赤い実がたくさん落ちています。

鮮やかな赤色のおかげで、

アズキナシの木の周辺だけ

とても明るく感じられました。

2022年11月16日水曜日

魔除けの木

 札掛ではヒイラギの小さな白い花が満開です。


写真は雌花。

来年の初夏に青紫色の実が熟します。


葉っぱがトゲトゲで、

クリスマスに飾られる

赤い実のセイヨウヒイラギと

よく似ていますが、全く違う種です。


セイヨウヒイラギには悪霊をはらう

などの言い伝えがあり、

クリスマスの期間に悪霊が悪さをしないようにと

リースとして飾られるようになったそうです。


日本のヒイラギも刺が邪気をはらうと信じられ、

節分の時にイワシの頭を刺した小枝を

戸口に飾る風習が今もあります。


ヒイラギとセイヨウヒイラギは

全く違う種ですが、

どちらも葉のふちに鋭い刺があり、

悪霊や邪気をはらうと信じられている

という同じような特徴があるのが

とても興味深いです。




2022年11月6日日曜日

県道70号線一部区間通行止めのお知らせ

 令和4年11月15日(火)午前9時より

県道70号線の塩水橋~旧金沢キャンプ場間が

全面通行止めになります。

自転車も歩行者も通行できませんのでご注意ください。

通行再開は、令和5年3月末を予定しています。

詳細は厚木土木事務所のホームページでご確認ください。


2022年11月2日水曜日

紅葉が進んできました!

 朝晩の冷え込みが厳しくなり、

紅葉が進んできました。



昨年は色づく前に

葉が落ちてしまったメグスリノキですが、

今年はきれいに色づいてきました。



このサーモンピンク色は、

メグスリノキならではの美しい色です。






2022年10月26日水曜日

マユミの実

 昨日のどんよりとした空から一転、

今日はきれいな青空が広がっています。

県道70号線沿いのマユミの木には

実がたわわになっています。


赤い実と青空のコントラストが

とても鮮やかでした。


2022年9月22日木曜日

涼しくなりました

 台風が過ぎてから

ずいぶん涼しくなりました。

今朝9時の気温が12℃。

木々の緑の勢いも

衰えてきました。

秋の気配があちこちに…



サンショウの実が赤くなりました。

キジバトがやってきて、

夢中になって実を食べています。

辛いサンショウの実を

あんなにたくさん食べられるなんて…

さすが実を食べると

種まで消化できてしまう

キジバトです!!


2022年8月31日水曜日

雨上がりの森

 雨上がりの森には、

あちらこちらに菌類の姿が!

にょき


にょきにょき

にょきにょきにょき

まっしろいかさをひろげて

はっぱにおもしろい模様を描いて

色や形、姿はさまざま。

雨水をたっぷり含んで、

ぴんっと元気に見えます!


でも、こんな時はヤマビルも元気!

足元に気をつけながら、

いろいろいな菌類を探してみませんか?


2022年7月30日土曜日

ヨコグラノキ

 札掛を歩いていて、

たくさんの実をつける

『ヨコグラノキ』を見つけました。


ヨコグラノキの実は8㎜ほどの大きさで、

フデガキを小さくしたような形をしています。

今はまだ黄色ですが、

熟すと赤くなります。


丹沢では分布が限られている稀少植物です。

葉だけの時は見つけにくく、

6月ころに咲く花も

3㎜ほどの黄色い小さなもので目立ちません。

7~8月の実がなっている時が、

一番発見しやすい樹木だと思います。


全国的にも数が少なく、

北限の宮城県白石市の「ヨコグラノキ北限地帯」は

国の天然記念物に指定されています。



2022年7月2日土曜日

満開のフジキ

 フジキの花が満開です。


フジキはマメ科の樹木で、

ヤマエンジュとも呼ばれます。


今年は花つきが良く、

とても目立ちます。

札掛に意外とたくさん

生えていることがわかり、

驚きました。


風が吹くと雪が降るように

花びらが舞っています。

たくさんの花が咲いたので、

秋には枝いっぱいになる豆の実を

見ることができるかもしれません!


2022年6月25日土曜日

心地よい涼

梅雨なのに…

 まだ6月なのに…

真夏のような暑さ。

札掛の気温も朝から20℃を超えています。

でも、

沢へ足を踏み入れるとそこは別世界!

涼しい風と水の音で、

一気にひんやりとします。


木々の緑や鳥の声も

涼を添えてくれます。

体全部で心地よさを感じることができます。


2022年6月7日火曜日

泡の卵塊

 まるで梅雨入りを待っていたかのように

モリアオガエルが卵を産みました。


雨の季節がやってきたことを

どうやって感じ取っているのか…

やっぱり生きものの感覚は鋭いですね。


池の上に張り出した広葉樹の枝に

産みつけられた卵塊ではなく、

水道の上のモミの木に産みつけられた卵塊は、

他ではなかなか見ることはできない気がします…



2022年5月14日土曜日

さわやかな白い花

 朝まで降っていた雨が止み

陽が差してきました。

緑が一層濃くなり、

さわやかな空気から一変して、

じめっとした空気になりました。

気温も上がって、

いよいよヤマビルが

活発に活動しはじめそうです。


森の家のミツバウツギが咲いています。

花のそばに行くと

あま~い香りがします。

水滴に包まれた白い花が

とてもきれいでした。


これからいっそう

じめじめとした季節になりますが、

ウツギやオオバアサガラ、エゴノキなどの白い花々が

さわやかさを与えてくれそうです。


2022年5月7日土曜日

新しくなった登山道

境沢林道終点から長尾尾根までの

登山道がきれいに整備され、

4月8日から通行できるようになりました。

5月4日に歩いてきた様子をご報告します。


境沢林道終点登山道入口の様子です。


道標がこまめに設置されているので

迷わず歩くことができます。

登山道入口からしばらくは沢沿いを歩きます。


水音と新緑がとても心地よい道でした。

途中、カモシカの溜めフンと思われるものや

ツルシロカネソウの花が見られました。



50分ほど沢沿いを歩くと

長尾尾根に上がる取り付き口に着きました。


ここから長尾尾根まで人工林の中を登ります。


きれいに整備されていて

とても歩きやすい道でした。

登山道脇にクマ剥ぎ跡がありました。

歯の跡もくっきり残っています。


しばらく登ると新緑の三ノ塔や大山がよく見えました。



境沢から50分ほど登ると長尾尾根の合流地点に到着しました。


稜線ではブナの花がたくさん咲いていました。

今年はブナの実の生り年とか…


ブナの木のうろにはワチガイソウが咲いていました。

こんなところでもたくましく育つのですね。



林道終点の登山道口から長尾尾根まで

所要時間は1時間40分ほどでした。

今回、ヤマビルを見たのは沢沿いの道だけで、

新緑の中、気持ちの良い登山ができました。


2022年4月23日土曜日

まぶしい新緑

今日は初夏のような暖かさです。

いつのまにか新緑がまぶしい季節になりました。 


札掛のサクラは見頃を過ぎ、

満開のサクラはもう少し標高の高いところへと

あっという間に移っていきました。


川からはカジカガエルの鳴き声が

よく聞こえてくるようになりました。

キセキレイも巣作りのため

忙しく飛び回っています。

モミの木のてっぺんでは

オオルリが囀っています。

生きもののエネルギーが

満ちあふれるにぎやかな札掛です。


2022年3月19日土曜日

芽生え

植物たちは

暖かくなったのを敏感に察知して

冬芽をぐんぐん大きくさせたり

花を咲かせたり

葉を広げたり

この一週間でずいぶん

動きが活発になってきました。

土の上の種も

殻を破り

根や茎をのばし

双葉を広げはじめています。




カエデの仲間、チドリノキの芽生えです。

伸びはじめたばかりで

まだプロペラをかぶったまま。

これからぐんぐん生長して

無事大きな木になるといいなぁ…


2022年3月12日土曜日

暖かくなりました!

 今朝、森の家の窓を開けると、

ミソサザイの元気いっぱいにさえずる声が

聞こえてきました。

そして、

去年よりだいぶ遅くなりましたが、

オニシバリが咲いたり



ミツマタが咲いたり


しているのを見つけて、

やっと暖かい春がやってきたなぁと

ほっとしています。

2022年2月26日土曜日

春の陽射し

 今朝の気温は-5℃と冷え込みましたが、

日中はキラキラとした春の陽射しが

たっぷり降り注いで

あたたかくなりました。


今日、はじめてヤマアカガエルの声を聞きました。

『ククククク』

と朝から盛んに鳴いています。

暖かくなるのをじっと待っていたのですね。

それから、

オニシバリの花芽がパカッと割れはじめました。

開花間近です!




2022年2月24日木曜日

春探し

 今日も札掛はかなり冷えています。

森を歩いて春の兆しを見つけると

寒さで縮こまった身体が少しだけ伸びる気がします。


ツノハシバミの雄花の穂が伸はじめました。


雌花の赤い冬芽はまだ閉じています。

明日から暖かくなるようなので、

まもなく赤いイソギンチャクのような雌花が

冬芽の中から顔をのぞかせてくれるでしょう。


これから春探しがますます楽しみになりそうです。


2022年2月13日日曜日

雪の上でも

 今日は雨が降っている札掛です。

3日前に降った雪は陽射しと除雪と雨でだいぶ融けました。

森の家の屋根に積もった雪も

ゴロゴロ どすんっ

と時々雷のような音を立てて落ちています。




雪が残った場所にシカの足跡がありました。

蹄の「チョキ!」の形がしっかりと残されています。


足跡はあっちに行ったりこっちに行ったり

何を探して歩いていたのでしょう?

シカの他にも小さな足跡が残されていて、

動物たちが雪の上でも活動しているのがよくわかります。


雨に雪が混ざるようになってきました。

また真っ白な札掛になるのかなぁ…


2022年2月2日水曜日

春の兆し

札掛の1月の最低気温は、

1度だけ0℃を記録しましたが、

あとはすべて氷点下でした。

今朝も-5℃でしたが、

陽射しは少しずつ

暖かくなってきたように感じます。

陽射しの変化を敏感に感じ取っているのか、

オニシバリの花芽がだいぶ膨らんできました。


オニシバリは早春に咲く花の代表選手で、

いつも2月中旬ころに咲きはじめます。

待ち遠しい春が近づいてきたと思うと、

冷たい北風もへっちゃら!

になってしまう...といいなぁ。

まもなく立春です。

2022年1月16日日曜日

杉ぼっくり

 今朝も冷え込みが厳しく

日中も風が冷たい札掛です。

空気はかなり乾いています。

とっても寒いですが、

森の中では

生きものの活動している様子が

うかがえます。


何かに食べられた痕のある

スギの実があちこちに落ちていました。


どうやらムササビのようです。

松ぼっくりならぬ「杉ぼっくり」

の中に入っている種を食べたみたいです。


器用に種を取り出して食べるのですね。


杉ぼっくりをむいてみると、

スギの強い香りがして、

手がヤニでべたべたしました。

きっとスギの実を食べた

ムササビの口のまわりも

ヤニだらけで

スギの良い香りがするのでしょうね!