2021年12月15日水曜日

今朝は氷点下です

 今朝はずいぶん冷え込みました。

朝9時で氷点下2度。

昨日降った雨が凍結して

道路はツルツルでした。

つり橋も霜で真っ白!


雨に洗われたのと

冷え込んだのとで

空気がとても澄んでいます。


寒さに負けず、

ジョウビタキがよく通る声で

「ヒッ ヒッ ヒッ」

と元気に鳴いています。

2021年11月20日土曜日

紅葉最終組です

 森の家の前のイロハモミジが

きれいに色づいてきました。


もうすでに葉を落としている木も多く、

紅葉シーズンの終わりが近づいています。


道路の上をオオミズアオの幼虫が歩いていました。

透明感のある黄緑色がとてもきれい。

厳しい寒さになる前に

蛹になる場所を探しているのかな?





2021年11月4日木曜日

秋深まる

10月の終わり頃から

冬鳥であるジョウビタキの姿を

よく見かけるようになりました。

『ヒッ ヒッ ヒッ』と鳴きながら、

枝から枝へと移動していきます。

お腹のきれいなオレンジ色が、

色づいた葉に上手くとけこんでいます。

朝の冷え込みが厳しくなって、

紅葉が進んできました。

色づきのはやかったサクラなどは

ハラハラと散りはじめています。
 
降り積もった落ち葉の上に

サワガニを見つけました。

どこにいるかわかりますか?


答えは右端の真ん中あたり。


上手に落ち葉になりきっていますね。

私が見ている間、ぴくりとも動きませんでした。


2021年10月12日火曜日

蜘蛛の巣

 今日は朝から霧雨。

雨の滴がついたジョロウグモの巣が

とてもきれいです。





巣の真ん中には

お腹が真っ赤なジョロウグモの雌がいます。

足は黄色と黒色の縞々模様で、

まるで踏切の遮断機のよう。

からだの大きさと派手な色合いが、

とても印象深いクモです。





2021年7月31日土曜日

トチノキの実

トチノキの実が大きくなってきました。


この実の中には、種が入っています。

種はごろっと重くて、

てっぺんが尖っていないクリのようです。

でも、クリとは違って、とてもアクが強く、

そのままでは食べることができません。

かなりの手間暇をかけてアク抜きをします。


トチノキの実は縄文時代の遺跡から出土していて、

古くから貴重な食料源であったと考えられています。

縄文時代にはアク抜きの技術があったそうで、

昔の人々の知恵って、本当にすごいなぁと感心するばかりです。


2021年7月18日日曜日

まぶしい夏です

 森の中では、時々、”カナカナカナ・・・”

とヒグラシが鳴くようになりました。

梅雨が明けて、森には燦々と太陽が降り注いでいます。


その太陽に負けないくらいに、

ヤマユリが力強く大きな花を咲かせています。

香りも濃厚ですが、花粉もたっぷりついています!

花粉はべたべたしていて、

一度洋服につくとなかなか落とすことができません。


花にやってきたモンキアゲハは、

はねに赤茶色の花粉をたくさんつけていました。

こうして花粉は運ばれて行くのですね。



2021年7月7日水曜日

少し、他と違う萩

雨続きの毎日、

どんよりとした雲の隙間から小さな青空が見えると、

 なんだか嬉しくなります。

森の中に咲く花を見つけると、

また嬉しくなります。


キハギの花が咲きました。


ハギの仲間の花は全体が紅紫色のものが多いですが、

キハギの花はクリーム色地に紫色の斑が入ります。

花の大きさは1㎝ほどと小さく目立ちません。


また、草本のように見えるハギの仲間の中で、

最も樹木らしい木立になることから

木萩(キハギ)と名がついたそうです。


他のハギの仲間とは少し違う特徴を持っているので、

見分けやすいかもしれません。

2021年6月26日土曜日

風船?!

 おもしろい形の実を見つけました。

大きさは3㎝くらい。


ミツバウツギの実です。


触るとぷにぷにしていて、

中にしっかり空気が入っています。

まるで風船みたい。


秋に茶色く熟すと、

中からつやっつやの黄色い種が出てきます。


風船みたいに空気が入っているのは、

衝撃から種を守るためでしょうか?


そもそもどうして

このような形になったのか?


生物の世界って本当におもしろいですね!

2021年6月19日土曜日

聞きなし

 今朝、森の家の前にあるカエデの木に

イカルがやってきました。

やまぶき色の太いくちばしが

とてもよく目立ちます。

ゆったりとさえずる澄んだ声が

森の中によく響いていました。


イカルの聞きなし

(鳴き声を人の言葉に置き換えて表したもの)

はたくさんあって、

”お菊二十四”

”赤べこ着い”

”蓑笠着い”

”月日星”

'これ食べてもいい?”

”比志利古木利(ひしりこきり)”

などなど。

地方によってもいろいろあるようなので、

昔から人々に親しまれてきた鳥

なのかもしれませんね。

2021年6月17日木曜日

ツガの新緑

 ツガの新しい葉が伸びてきました。



小さな冬芽の中に

こんなにたくさんの葉が

しまわれていたのですね!

ツガは、札掛で、モミと共に

よく見かける針葉樹のひとつです。

2021年6月9日水曜日

テングチョウの大集団

 今朝、森の家へ着くと、

びっくりするくらいたくさんの

テングチョウが飛び交っていました。

玄関を開けるとどっと入り込み、

エントランスホールの窓にとまりました。


人が通ると一斉にばたばたと飛び交うので、

玄関に向かう度、ちょっとどきどきします。



顔の先に天狗の鼻のような突起物をもっていることから

テングチョウと名付けられたそうです。

ちょうど今くらいの時期に羽化し、

大発生することもあるそうです。

これだけたくさんのテングチョウが

どこで羽化したのでしょう?

幼虫はエノキを食べて育つそうですが、

丸坊主になっていないか・・・

ちょっと心配です。

2021年6月5日土曜日

小さな生きものたち

 今日は森の家の玄関から小さなお客さまが・・・


オオゾウムシです。

ゾウムシの仲間では、からだの大きさが日本最大級!

ゾウムシと言うだけあって、鼻がとても長い!

ごつごつしたからだに似合わず、

とっても愛嬌のある顔をしています。


そしてもう一つ珍しいお客さまです。


オオケマイマイ

殻に毛の生えたカタツムリの仲間です。

昨日の大雨のおかげでしょうか、

元気いっぱい前進していました!

2021年6月2日水曜日

白い花々

 やわらかな新緑だった葉は、

緑の勢いがぐんぐん増して、

あっという間に濃く厚くなりました。

そんな森の中では清楚な白い花がたくさん咲いています。

ウツギ

エゴノキ

ノイバラ

オオバアサガラ

バイカウツギ


2021年5月8日土曜日

芽生え

モミ林の中で、木の芽生えが

あちこちに顔を出しはじめました。



イロハモミジの芽生え

親木の葉っぱより細長いけれど、

カエデの顔をしています。



ヒイラギの芽生え

クリスマスに飾るセイヨウヒイラギではなく、

節分に枝を玄関に飾って邪気を払う日本のヒイラギです。

若いうちは葉っぱにトゲがありますが、

老木になるとトゲがなくなるそうです。

不思議。



モミの芽生え

まだ種をかぶっています。

ここから大木になるまでに

どれくらいの時間がかかるのでしょうか・・・
 

2021年5月5日水曜日

不思議な植物

 札掛の森を歩いて不思議な植物を見つけました。


『ギンリョウソウ』

全体が白く、緑の葉をもたない菌従属栄養植物です。

(根に共生する菌類から栄養を吸収する植物)

漢字で『銀竜草』と書き、

下向きにつく花とレースのようなうろこ状の葉に包まれた姿を

銀色の竜に見立てて付けられたそうです。

薄暗い林の中に生えるその様子から

『ユウレイタケ』の別名もあります。



2021年5月1日土曜日

葉っぱのゆりかご

 木々が芽吹き、日々、

その葉を大きく、緑を濃くさせています。

もうそろそろかなぁと歩いていると

やっぱりありました!

オトシブミのゆりかご!



1㎝にも満たない小さな虫が作ったとは思えないほど

しっかりと巻いてあります。

中には卵が産み付けられています。

卵からかえった幼虫はゆりかごを食べて、

蛹になり、成虫になると穴を開けて出てきます。

オトシブミにはいろいろな種類がいて、

ゆりかごを作る葉っぱや作り方も様々です。

作っているところを見てみたいですね。

2021年4月29日木曜日

美しい声

芽吹きの遅かったケヤキやブナも

気づいたら枝がきれいな新緑で覆われています。

新緑前線が山を駆け上り、

もうすぐ大山の山頂まで届きそう。


今日は朝から雨ですが、

沢沿いのモミの木のてっぺんから

オオルリの美しいさえずりが聞こえてきました。

いつもここで鳴いているので、

さえずり場&見張り場みたいです。

かなり大きなモミの木で、

お腹の白と顔の黒はなんとかわかるのですが、

きれいな青色が見えないのが残念。




今朝、クロツグミもみかけました。

札掛はきれいな鳥たちの声であふれています。

2021年4月21日水曜日

美しいガ

今日はさわやかな晴れの天気。

新緑の勢いがどんどん増しています。




美しいオオミズアオ(ガの仲間)に出会いました。

大きさは10㎝くらい。

羽はうすい緑色。

頭から腹までもふもふの白い毛に覆われています。

触覚は鳥の羽のよう。

成虫は口が退化してものを食べず、 

幼虫の時に蓄えた栄養で生きるので、

寿命はとても短いそうです。




2021年4月17日土曜日

夏鳥がやってきた

朝から降り続いている雨がだんだん強くなってきました。

雨に濡れた新緑はより一層鮮やかに見えます。

耳を澄ましていると、雨音の合間から

いろいろな鳥のさえずりが聞こえてきました。

その中に”キョロロロ・・・”という鳴き声が!

アカショウビンです。

もう夏鳥が続々と飛来しているようです。



森の家の前のシロヤシオが咲きはじめました。

例年よりずいぶん早い開花です。

花付きも良いようなので、

満開になったら見ごたえがありそうです!


2021年4月10日土曜日

お花見散歩

今朝の札掛は0度。

昨日雨が降ったせいか、

空気が澄んで青空がとてもきれい!

新緑がまぶしいです。 

モミの花をはじめ、

モミジイチゴ、ミツバツツジ、アケビ、

ヒトリシズカ、ツルシロガネソウ、

ミツバコンロンソウ、ミヤマキケマン、

スミレ類などなど

札掛を歩くといろいろな花を楽しめます。

ウツギやシロヤシオツツジも

もう間もなく花が開きそうです。

札掛でお花見散歩しませんか?

モミの原生林

アワブキの芽吹き

ミツバコンロンソウ

 モミジイチゴ


2021年4月5日月曜日

新緑の季節

しばらく暖かい日が続くと、

ヤマザクラが満開になり、

木々が一気に芽吹きはじめました。

天気の良い日は、

渓流からミソサザイのさえずりと

カジカガエルの鳴き声が聞こえて

とても賑やかです。

でも、雨の今日はとても静か。

薄暗い森では、

パッと明るく咲いているヤマブキの花が

お陽さまみたいに感じられます。





2021年3月24日水曜日

花情報

月曜日の夜に降った雪が少し

大山の山頂付近に残っているのが見えます。 

今朝は氷点下まで冷え込んだ札掛ですが、

日中は陽射しがあたたかくなりました。

次々と花が咲いています。


マメザクラが満開です。

2㎝ほどの小さな花を

木いっぱいに咲かせています。



ミツバツツジが咲きはじめました。

よーく見てみると、

1つの花芽からは2つの花が開く

ことに気がつきました。

大発見!って思いましたが、

図鑑にちゃんと書いてありました…笑



ミヤマカタバミも咲きはじめました。

さっそく昆虫が訪れていました。

白い花がとっても美しいです。



2021年3月20日土曜日

春の彩り

 ここのところの暖かさで、

いろいろな花が咲いたり、葉が芽吹いたり、

だんだんにぎやかになってきました。


沢沿いにハナネコノメが咲いています。

札掛ではずいぶん長いこと見られなかったそうです。

黄色い花が多いネコノメソウの仲間ですが、

白い花びらのような萼と雄しべの先の紅色が鮮やかです。

かわいらしい姿に、思わずにっこり微笑んでしまいます。



森の家の前のミツバツツジの花芽がもう間もなく開きそうです。

紫色の花びらが芽鱗の間から見えてきました!



冬色だった札掛に、いろいろな春色が

ぽつぽつと彩られてきています。


2021年3月10日水曜日

春の陽気

今日の札掛は、きれいな青空が広がって

ぽかぽかととても暖かいです。

今朝、ウグイスの”ホーホケキョ”が聞こえてきました。

ほかの鳥たちの鳴き声も

あちこちから聞こえてくるようになり、

一気ににぎやかになりました。


それから、虫たちの姿も

よく見かけるようになりました。

草原でキタテハを見つけました。

春の光をいっぱいにあびて、

とても美しいオレンジ色に輝いていました。

表とは対照的に翅の裏側はまるで枯れ葉のようです。

2頭いるのがわかりますか??