2010年6月6日日曜日

いろいろ「ウツギ」その1

  
札掛も6月に入り、ようやくウツギの花が咲き出しました。
 
旧暦の卯月(現在の5月中旬~6月中旬)に咲き出すこの花は
 
「卯の花」とも呼ばれ、万葉集にも名前が出てくるほど
 
昔から親しまれてきました花です。
 
 
林道沿いがまさに「卯の花色」に染まります。
 
 

 
さて、そんな「ウツギ」はこの花のことをいうのですが、
 
名前に「ウツギ」とつく植物は他にもたくさんあったりします。
  
そこで、分類とまではいきませんが、
 
札掛周辺で見られる「ウツギ」とつく植物を少しご紹介します!
 
 
  
 
丹沢のウツギはこの「ヒメウツギ」からはじまります。
 
札掛では4月下旬~5月上旬に咲き出し、今はもう花は終わっています。
 
ウツギと花がそっくりなので花では見分けがつきませんが、
 
札掛のウツギは6月ごろからようやく咲きだすので、
 
5月中旬までに見かける「ウツギ」の花は
 
このヒメウツギだと思って間違いありません。
 
※ 葉の裏に毛がなければ確実です。詳しく知りたい人は図鑑を見てみよう!
 
 

  
少し前まで一面に咲いていた「マルバウツギ」です。
 
名前の通り、葉っぱのつけね付近が丸いのが特徴ですが、
 
それより花の中央にあるオレンジのリングが印象的ですね。
 
ヒメウツギの次に咲き出す花なので、札掛ではもう花は終わりです。 
  
 
 
 
ウツギと同時期ぐらいに咲き出す「バイカウツギ」です。
 
札掛では咲く場所が限られているのと、
 
花弁が4枚しかないことで区別がしやすいです。
 
いまもきれいに花を咲かせていますよ!
 
 
  
  
ちょっと前にも紹介したミツバウツギです。
 
これは正確にはウツギの仲間ではないのですが、
(ウツギはユキノシタ科で、これはミツバウツギ科)
 
ウツギと同じ時期に咲く白い花なので「ウツギ」という名がついてます。
 
また、葉っぱが3枚でセットなので「三葉」もつきました。
  
5月いっぱいは咲いているかわいい花です。
  
 
  
 
これは「コゴメウツギ」です。
 
これもウツギの仲間ではない(これはバラ科)のですが、
 
ウツギと同じ時期に咲く白い小さな花なので
 
「小米のようなウツギ」となったそうです。
 
個人的にはウツギよりも好きな花ですね。
 
まだ林道沿いで見ることができます。
 
  
 
まだまだ「ウツギ」とつく仲間はたくさんあるのですが、
 
長~~~~いブログになってしまうので、今回はここまで。
 
次回は「これがウツギ!?」というような仲間をご紹介します。
   
 
 
(はらしま)