2010年10月28日木曜日

「雪虫」が飛ぶ季節です

 
「雪虫」って知ってますか?
 
地域によって呼び方が違いますが
(私の地元・東京西部では「ユキンコ」と呼んでいました。)
 
冬が近くなるとふわふわと飛んでいるあの白い虫のことです。
 
北海道ではこれが飛んだ1ヶ月以内に初雪が降るといいます。
 
丹沢ではさすがにまだ雪は降りませんが、
 
季節が冬に近づいていることが感じられます。
 
 
さて、そんな雪虫を、近くでじっくり見たことはありますでしょうか?
 
じっくり観察してみるとなかなか不思議な見た目をしています。
 
どんな姿かというと…
 
 
 
 
 
こんな姿です!
 
指と比較すると大きさがわかりますね。とっても小さい!
 
これはアブラムシの仲間で、
 
綿のような蝋(ロウ)物質を身体につけているため、
 
雪が舞っているように見えるんですね。
 
この白いロウをもったアブラムシは、本当は何種類もいるのですが、
 
みんなまとめて「雪虫」と呼んでいるみたいです(^^)
 
北海道ではトドマツやヤチダモの木に寄生する
 
「トドノネオオワタムシ」がメジャーのようですが、
 
以前札掛見た、ヌルデの木の虫こぶから出てきたアブラムシも
 
そっくりの姿をしていたので、
 
いま札掛で飛んでいる雪虫はこのヌルデの虫こぶから出てきた
 
「ヌルデシロアブラムシ」なのかもしれませんね。
 
 
ヌルデの葉にできる虫こぶ「ヌルデミミフシ」
ここから大量のヌルデシロアブラムシが出てきます
 
 
雪虫を見かけたらぜひじっくり観察してみてください。
 
なかなかかわいらしい姿が見られますよ!
 
※ やさし~く捕まえないとすぐに弱って死んでしいます。ご注意くださいね。 
  
 
(はらしま)