2011年12月15日木曜日

小さな来館者


紅葉のシーズンが終わり、暦が師走に突入すると、 

日に日に遅くなる日の出の時間に伴うように、 

県道ですれ違うドライブの車の数も少なくなり、 

札掛森の家への来館者も減ってきます。 

先日の土曜日には札掛でも雪が積もり、 

日曜日は道路が凍結し、チェーン規制もかかったので、 

今日は来館者が少なそうだと思いながら、 

朝の開館作業を進めていました。 

一通り開館作業が終わり、事務所で一息ついていると、 

何やら玄関ホールのほうから、 

「バタバタバタ!」 
 
という音が聞こえてくるのです。 

急いで現場に行ってみると・・・


 「ちょこん」 

と小さな来館者が待っていました。 

私が行くとすぐさま傘立ての裏に身を隠します。 

この茶色い地味な鳥は「ミソサザイ」という鳥です。 

何かの拍子で誤って館内に入ってきてしまったのでしょう。 

それにしてもこのミソサザイものすごく飛行が上手です。

玄関ホールの狭い空間でガラスに激突することなく 

障害物の間を縫うように飛び回っています。 




小さな来館者はしばらく館内を 

様々な角度から見学すると、 

どこか満足げな色を顔に浮かべ、 

正門から飛び立って行きました。 

またのご来館をお待ちしております。 


(きむら)