2011年11月13日日曜日

秋の恒例作業

本日、養魚場にて採卵作業を行いました。  

毎年、木の葉が色づく季節になると♀のお腹がだんだん膨らんできます。 

そしてその♀を♂が追いかけ始めたら、いよいよ採卵の時期です。  

丹沢ホームの養魚場ではイワナ・ヤマメ・ニジマス

今年は3種類の魚の卵を搾りました。(写真はニジマス)
♀のお腹を指でさすって卵を搾ります。  

お腹がぱんぱんの♀は優しく触れるだけで勢いよく卵が飛び出します。  

採卵作業は3人で進めていきます。  

まず一人が暴れる親魚を押さえ込み、 

一人が卵を搾り、 

そしてもう一人がタオルで水滴を拭います。 

水滴を拭うのは、受精前の卵に水がかかってしまうと、 

受精率が極端に下がってしまうからです。 

野生では水の中で産卵するのに不思議ですね・・・・。
搾りたての卵です。 

個体によって卵の色合いも全然違います。
そして今度は搾った卵に♂の精子をかけていきます。 
こうして受精した卵は太陽の光が当らない暗箱に移され、 

静かに孵化の時を待つのです。 

しかしこの採卵作業をしてから孵化して泳ぎ出すまで、 

魚種によっても違いますが3ヶ月程かかります。 

さらに泳ぎだしてから食べたり放流するサイズになるまで3年もかかります。 

(↑丹沢ホームでは一切の薬剤や添加物を使わないので) 

美味しい綺麗な魚を作るのは本当に大変な事ですね。


(きむら)