3月6日に「親子で!ものづくり体験!」を実施しました。
今回は「紙すき体験」を2組7人で行いました。
普段何気なく使っている「紙」。
「紙は木からできている。」ということを知っていても、
実際にできる過程を見たことがある人は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、木の皮を剥ぐところから紙づくりを体験してもらいました!
今回使った木は、「ミツマタ」という木です。
これは昔から紙の材料として使われ、
現在も1万円札などにも使われています。
札掛ではちょうど花が見ごろを迎えています。
満開時のミツマタ
さて、このかわいいらしい花の部分を使いたくなりますが
使う部分は木の皮だけです。
今年の雪で折れたミツマタがあったので、それをふんだんに使いました。
まずは、木を適当な長さに切ってもらい、
鍋で煮てから皮を剥いでいきました(黒皮づくり)。
剥いだ木の皮(黒皮)
鍋で煮ると簡単に皮を剥ぐことができます。
しかしこの状態のままだときれいな白い紙にならないため、
黒い表皮をさらに剥ぎ、白い皮だけにしていきます(白皮づくり)。
白皮と剥がされた黒い表皮
白皮づくりは見た目以上に大変な作業です。
「乾燥すると剥ぎにくくなるね。」
「だんだんコツがわかってきた!」
それぞれが工夫しながら、白皮をつくっていきました。
白皮ができたら細かくハサミで切ってから
炭酸ナトリウムを溶かした水で煮ます。
そうすることで余計な成分や汚れが溶け、
木の繊維もほぐれやすくなります。
煮た白皮は水洗いをし、繊維をほぐすために
ハンマーで叩きます。
飛び散らないよう布に挟んで、叩いて叩いてとことん叩いて…
すると次第に白いほわほわした綿のようになってきます。
それをさらにミキサーで繊維をバラバラにできたら、
これでようやく紙をすくことができます!
ここまでですでに1時間半近くかかりました。
そそいだ繊維を均等にならします
さて、細かくした繊維を、網をはさんだ木枠に流し込んで紙をすくのですが、
ミキサーをかける際、「ネリ」と呼ばれる植物性の粘液を混ぜると、
繊維が塊りになりにくくなり、まんべんなく広がります。
今回はこんにゃく粉をネリとして混ぜました。
水気をとればもう手で持てちゃうぐらい丈夫
「紙をすく」こと自体はあっという間に終わります。
けれど、何度も何度もすいていくうちに
だんだん上手になっていくのがわかります。
見ているほうも楽しくなってきますね。
乾燥したら完成!
「皮を剥ぐとなんかふしぎな匂いがするよ!」
「紙をつくるのって、こんなに大変なんですねぇ。」
「なんだかこれから紙に対する見方が変わりそうです。」
紙すきの過程は、昔ながらの乾燥や漂白などをすると
本当は何日も何日もかかる作業です。
今回は2時間という短縮版での体験ではありましたが、
いろいろなことを感じていただけたようでうれしいです。
おみやげの紙すきセットでまたチャレンジしてみてくださいね。
うまくすけたら札掛へ見せに来てくれるとうれしいです!
お待ちしてますよ♪
(はらしま)
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この行事は「親子で!ものづくり!」の中の一つです。
原則 毎月第1土曜日に行っております。
4月3日(土) は「木のストラップづくり」です!
詳しくは札掛森の家までお問い合わせください。
Tel : 0463-75-4896 Fax : 0463-75-4897
他にもいろいろな自然体験を行っております!詳しくは下記リンクへ!
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