3月5日に「親子で!ものづくり体験!」を実施しました。
今回は「紙すき体験」を1組4人でのんびり行いました。
「紙すき体験」というと、よく牛乳パックを使って行われたりしていますが、
森の家では昔ながらの作業に少しでも触れてもらうため、
木の皮を剥ぐところから体験してもらっています!
今回使った木は、「ミツマタ」という木。
これは昔から紙の材料として使われ、丹沢には各所で生えています。
例年3月中旬~下旬に花の見ごろを迎えるのですが、
今年はまだほとんど咲いていないので、
見ごろの時期がずれ込みそうですね。
例年3月中旬~下旬に花の見ごろを迎えるのですが、
今年はまだほとんど咲いていないので、
見ごろの時期がずれ込みそうですね。
満開時のミツマタ
さて、紙すきをするためには、いろいろと下準備が必要です。
まずは、木を鍋に入るサイズに切ってもらい、
鍋で煮てから皮を剥いでいきました。
細い枝はキッチンバサミで充分切れます
茹でた木の皮は気持ちよく剥げます
きれいな白い紙をつくるためには、黒い表皮をさらに剥ぎ、
白い皮だけにする必要があります。
今回は黒皮を10円玉でこすり、表皮を削り落とすようにして
白い皮をつくっていきました。
表皮を削り取っていきます
この作業が一番の難所といっても過言じゃありません。
なぜなら、はじめはスクラッチ気分で楽しいのですが、
単純作業が続くので、しだいに飽きてくるんです・・・(^^;)
なので、表皮を削った白皮を細かく切る作業も並行して行いました。
その後、炭酸ナトリウムを溶かした水で煮ます。
そうすることで余計な成分や汚れが溶けて繊維が白くなり、
また、木の繊維もほぐれやすくなります。
煮るとアクが出てきます
さてさてまだまだ下準備は終わりません。
炭酸ナトリウム水で煮た白皮を水洗いをし、
今度は繊維をほぐすためにハンマーで叩きます。
飛び散らないよう布に挟んで叩いていくと、
繊維がつぶれて団子のようにまとまってきます。
たたいてぺちゃんこになったミツマタ団子
これをさらにミキサーで繊維をバラバラにしたら、
ようやく紙すきの材料のできあがりです!
この材料を木枠の中に入れたら、いわゆる紙すきの本番です。
木枠に好みの厚さになるよう材料をいれて平らにします
水っ気をとったら木枠の網からはがしていきます
ゆっくりゆっくり慎重に・・・
うまくはがせたら、後は乾燥させて完成です!
これまでの準備の時間に比べると、
紙すき自体はあっという間に終わります。
これまでの準備の時間に比べると、
紙すき自体はあっという間に終わります。
乾燥させるには時間がかかるので、
水取り用紙にはさんで持ち帰ってもらいました
水取り用紙にはさんで持ち帰ってもらいました
うす~い紙づくりにもチャレンジ!
今回は材料をきれいに使いきりました。
「なんだかエンドウマメみたいな匂いがする!」
「すごくうすい紙がつくれたよ~。」
「草木で染めた和紙づくりもやってみたいですねぇ!」
あくまで「体験」ということで、今回は駆け足で行いましたが、
昔ながらの手順にしたがって乾燥や漂白などを行うと
本当は何日も何日もかかる作業なんです。
けれども、今回のような短い紙すき作業の中でも、
いろいろなことを感じるきっかけがあったならうれしいです。
今後も定期的に紙すき体験は開催していく予定ですので、
興味のあるかたはぜひご参加ください。
お待ちしております!
(はらしま)
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この行事は原則毎月第1土曜日に行っております。
次回は4月2日(土)「木のストラップづくり」です。
開催時間:10:00~12:00 参加費:500円
ご希望の方は他の日程でも開催いたします。
詳しくは札掛森の家までお問い合わせください。
Tel : 0463-75-4896 Fax : 0463-75-4897
他にもいろいろな自然体験を行っております!詳しくは下記リンクへ!
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